福王寺法林の富士山を描いた逸品を紹介します。
福王寺法林の夜明けの富士山を描いた傑作を紹介します。暁の朝陽を浴びて美しくそびえ立つ雪山の富士がたいへん清々しく、さすがと思わせる 名品 ですね。朝陽を映して金色に輝く雲と、雄大な富士のコントラストが実に見事です。富士を描いた作品も数多くありますが、彼らしい素朴な中にも、どこか洗練された美しさが感じられます。福王寺法林は、風景を描くことを得意とし、重厚な中にも素朴な趣きのある 作風 で知られています。はじめ狩野派を学んだのち、田中青坪に 師事 しました。29歳のときに 日本美術院 展覧会 で初入選を果たしたあとは、院展 の中心作家として活躍し、個展 も開催するほどに有名になりました。中年以降は、ネパール、ヒマラヤに取材旅行に出かけ、ヒマラヤをモチーフにした作品を描き続けました。このヒマラヤの壮大な自然に取材した、ヒマラヤシリーズは高価に取引されておりますので、ヒマラヤを題材にした作品でしたら、この作品よりも数段上の価格で買取させていただきます。どの作家にも言えることですが、作家は自分の描こうとする対象物に情熱を注ぎ、試行錯誤を繰り返し、何年もかかって独自の境地に到達します。やはり、晩年の、自身の 画風 を確立させた 全盛期 の作品が、熟練した深い味わいが出てきますので、当然、高価買取対象となります。よく作家名での価格のお問合せがありますが、作家の名前だけでは価格の決定は出来ません。同じ作家の作品でも、制作年代や出来栄えにより、10倍、20倍と価格が違う場合がありますので、一度ご相談頂ければと思います。65.2×90.8cmサイズの紙本 に彩色で描かれた作品です。(No.220)