中川一政の椿の絵を紹介します。
椿は日本原産の花で、江戸時代の昔から庶民の間で親しまれてきた、日本を代表する美しい冬の花です。一部縁起のあまり良くないとする向きもありますが、日本では古くから常緑の植物を神聖視する文化があり、冬でも青々と茂っている椿は神社や寺に盛んに植えられています。邪を払う木として家の境に植えられたりと、日本人の生活には欠かせない馴染みのある花ですね。そのような、椿の花を華やかに美しく描いた中川一政の 名品 です。青々とした葉の色が、赤い牡丹を鮮やかに際立たせています。このような、彼の花の絵はたいへん人気があります。彼は、椿の他に、薔薇や向日葵などを好んで描きました。特に薔薇は、常に身の回りに絶やさなかった程に好んだと言われており、代表的なモチーフです。また、向日葵はゴッホへの敬意をも感じる画題です。彼の描く花の絵は、力強く奔放な色彩で、自由闊達で伸び伸びとした精神があふれています。中川一政の晩年の 上手 の花の絵は、高価買取させて頂きますので、是非ご相談ください。
この作品は、1962年、69才のときに描かれた作品です。作家の描かれた作品には、いろいろありますが、多くの作家は、30代、40代ではまだ自分独自の 作風 には至らず、60代になってやっと作れるようになると言います。若年 期の作品より、晩年 の 全盛期 に描かれた作品の方が、洗練された作品となり、買取価格も数段上となります。制作年代や題材、出来栄えなどにより、価格が違ってきます。お気軽にお問い合わせください。53.2×41.1cmサイズ、ボードキャンバス に描かれた作品です。(No.190)