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松尾敏男が得意とする、紅白の牡丹の絵を紹介します。

松尾敏男の、このような牡丹シリーズはたいへん人気が高く、彼の数ある 名品 の中でも、最も優れている作品と言えます。大輪の牡丹が、凛と咲き誇る様子が見事に描かれており、匂い立つような気品のある 逸品 ですね。松尾敏男は、院展 の中心的な存在として活躍した日本画家で、2000年に 文化功労者、2012年には 文化勲章 を受章しています。はじめは、自己の内面を投影したような 幻想的 作風 の作品を描いていましたが、40才代半ば頃には、写生を重要視した素直な 画風 へと転換し、牡丹シリーズという彼の真骨頂とも言える作品を生み出しました。国内外の 風景画花鳥画人物画水墨画、肖像画、動物画など、幅広いジャンルの作品を描いておりますが、その中でも特に、このような晩年の、牡丹や花鳥を描いた作品がたいへん人気があり、高価買取対象です。努力を重ね、試行錯誤を繰り返して、自身の納得の行く 画風 を確立させて行くのですね。彼の場合も、若書き の作品よりも、晩年 に描かれた作品の方が、断然、高価にお譲り頂けます。ご相談で、よく作家名での価格のお問合せがありますが、作家の名前だけでは価格の決定は出来ません。同じ作家の作品でも、制作年代や題材、出来栄えにより、10倍、20倍と買取価格が違う場合がありますので、一度ご相談頂ければと思います。この作品は、45.7×61.0サイズの 紙本 に彩色で描かれています。(No.70~100)