松井康成の大皿です。
人間国宝、松井康成の大皿を紹介します。幅45cmで、高台内に「康」と 銘 があります。1987年の作ですので、彼が60才のときに作られた作品です。
松井康成と言えば、練上手で有名です。練上手とは、色や濃淡の異なる土を組み合わせていくことによって様々な文様を表す 技法 です。性質の異なる2種類以上の陶土を使用するため、土の収縮率の違いなどから乾燥や焼成の段階で割れることなどもあり、大変高度な技術を要する 技巧 です。種類の異なる土の組み合わせは破損しやすいため、基本となる土を同じものとし、そこに鮮やかに発色する呈色剤を混ぜる「同根異色」という方法によって、独自の発色を可能にしました。練上の表現を用いた多くの素晴らしい作品を残しています。斬新な現代感覚を練上手に採り入れた第一人者です。
この作品も、彼らしい味わいのある綺麗な大 皿 ですね。このような、彼の 上手 の作品は、高価買取させて頂きますので、お気軽にお問い合わせください。特に 晩年 の 全盛期 に作られた作品は、高価買取させて頂きます。 陶芸 作品は火の中をくぐって出来上がります。窯を開けて、初めて品物の良し悪しが決まるものです。同じ模様の作品でも、仕上がり状態により、価格は2倍、3倍と変わります。その査定には審美眼が必要となります。品物の真贋を問うことを「鑑定」といいます。品物の値段を決めることではありません。真贋を問う力は、身に付けるのに数十年かかってもなお奥が深く難しい、というのが現実です。我々古美術骨董店業界では、鑑定士という資格は無く、数十年かかり長年の経験と信用を得てはじめて査定や鑑定ができるようになります。業界内で 真贋 を問う場合、簡単な言葉ですが、「ゴリっとしている」とか「すっきりしている」とか簡単な言葉でしか表現できないものです。しかしながら、そのたった一言に数十年の重みがあるのです。祇園の骨董街で長年培われてきた実績があります。売却のご相談は、古美術やかたにご依頼ください。(No.29)