野間仁根の薔薇を描いた作品です。
野間仁根は、美術学校 在学中から才能を発揮し、樗牛賞や二科賞で 受賞 を重ね、順調な画家人生をスタートさせていきます。また、佐藤春夫、井伏鱒二らの新聞小説の 挿絵 でも活躍し、当時から人気がありました。終戦後は、二科会を離れ 一陽会 を結成し、その発展に尽力しました。個展 も数多く開催しています。その 作風 は、鮮やかな色彩と骨太なタッチで、ユーモラスで 幻想的 であるのが特徴です。この作品も、優しい色使いで、いろとりどりの薔薇の花を描いています。温かみのある色彩と、面白い構図が魅力的な作品ですね。このような、彼の 上手 の作品は高く評価させて頂きますので、是非ご相談ください。野間仁根の作品では、このような、花の絵の他に、故郷を描いた 風景画 が高価買取対象です。晩年の生まれ育った瀬戸内海の風景で船が描かれている作品であれば、倍以上の価格で取引されます。晩年 の 全盛期 の作品はたいへん人気がありますので、高価買取させて頂きます。お気軽にお問い合わせください。
彼は、早くから才能を発揮していきましたが、全ての作家が同じように若いときから高い評価を得るわけではありません。昔からよく言われる事ですが、芸術家が育つためには、スポンサー、いわゆる援助する人が必要とも言われます。古い時代 のこうしたスポンサー達は、芸術家を囲い、本人の好きなだけ絵や作品を作らせてきました。何年も営業を続ける 老舗 店のお蔵に入らせて頂いた際には、いまや京都画壇 の 重鎮 と言われる画家の、若い頃の作品が百枚以上眠っており、数十点まとめてお譲り頂いたことがあります。若い芸術家たちの生活を援助しながら育てたものです。このような豪快なスポンサーのおかげで、昔の素晴らしい芸術や美術が残ったとも言えますね。27.0×24.0cmサイズで紙に水彩で描かれています。(No.30~50)