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西村龍介のお城の作品です。

キャンバスに描かれた油絵作品です。1981年、西村龍介が61才のときに描いた作品です。作家の描かれた作品には、いろいろありますが、多くの作家は、30代、40代ではまだ自分独自の 作風 には至らず、60代になってやっと作れるようになると言います。若年 期の作品より、晩年全盛期 に描かれた作品の方が、洗練された作品となり、買取価格も数段上となります。やはり、晩年の作品には、深い味わいが出るものです。この作品も、緻密な筆使いで精緻に描れたヨーロッバの古城の作品で、さすが晩年の作品と思わせる 名品 です。しかしながら、24.2×33.4cmサイズと、小品になりますので、価格はだいぶ低く取引されます。同じ作家の作品でも、大きな キャンバス に描かれた力作の方が、断然高価になります。簡単に描かれた書画や小さい作品と、何日、何ヶ月もかけて描かれた大きなサイズの力作とでは、価格は10倍、20倍と違ってくるのは当然のことかと思います。お城の作品でも、もう少し大きな作品となりますと、倍以上の値段で買取させて頂けます。

西村龍介は、フランス、スペイン、イタリア、ベルギーなどを巡り、その際魅了された古城、聖堂、ヴェネツィア風景をモチーフに多くの作品を描きました。日本画洋画技法 を巧みに混ぜ合わせた構図、緻密 な 描写、淡い色調などが特徴的です。フランスはじめヨーロッパ各地の、森と水に囲まれた古城を独自の点画で 幻想的 に描き続けました。彼のこのような、古城の風景を描いた作品は高く評価させて頂きます。制作年代や題材、出来栄えなどにより、価格が違ってきます。信頼と実績のある当店に、一度ご相談頂ければと思います。(No.36)

 

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