児玉幸雄の得意とするパリの風景画を紹介します。
児玉幸雄は、1960年代以降たびたび渡欧し、パリなどのヨーロッパの街角、広場や市場につどう市井の人々を描いた 風景画 を多く残しています。この作品も、パリの広場を描いた作品です。賑やかな街の様子がまるで見ているかのような臨場感で伝わってきますね。柔らかく丁寧に塗り重ねられた絵具も彼の持ち味です。鮮やかな色彩と重厚なマチエールで細部にまで丁寧に絵具を重ねる独自の 作風 を確立しました。油絵の魅力の一つに、その作品がもつマチエール、肌合いがあげられます。洋画作家がとても大切にするものです。油絵はぬり重ねの表現ができるので、重厚感や絵具の盛り上がりが楽しめます。児玉幸雄の場合は、このような異国の人々の生活感と活力がみなぎる広場や、街並のパリ風景で人物が多く描かれている風景画が人気で、高価買取対象です。中でもパリ風景、朝市を描いた作品は、特に評価が高く、高価に取引させて頂きますので、是非ご相談ください。しかしながら、この作品は、32.0×40.9cmサイズとやや小さめな作品となり、価格はだいぶ低く取引されます。同じ作家の作品でも、大きな キャンバス に描かれた力作の方が、高値で売却頂ける対象になります。簡単に描かれた書画や小さい作品と、何日、何ヶ月もかけて描かれた大きなサイズの力作とでは、価格は10倍、20倍と違ってくるのは当然のことかと思います。この作品も、もう少し大きなパリの風景の絵ですと、倍ほどの買取価格が付く場合もあります。作家の作品と一口に言ってもいろいろあるものです。制作年代や題材、出来栄えにより、価格は違いますので、お気軽にご相談ください。キャンバス に描かれた、油絵です。(No.135)