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前田青邨の魚を描いた面白い作品を紹介します。 

24.6×36.5cmの 紙本 に彩色が施された作品です。小品ながら、大漁の川魚を祝う気持ちが伝わってくるような、生き生きとしたタッチがたいへん面白い作品です。折り重なるように描かれている魚の一匹一匹が、実に 細密技巧 で描かれており、さすが写生の名手と思わせる 名品 です。しかしながら、もう少し大きい作品ですと、買取価格も数段高価になります。また、作家のものでは 若年 の頃に描かれた作品よりも、晩年 に描かれた作品の方が味わい深いものが多く、高価に取引されます。作家は自分の描こうとする対象物に情熱を注ぎ、試行錯誤を繰り返し、何年もかかって独自の境地に到達します。画風 が確立した晩年の作品はやはり秀逸で人気があります。前田青邨は、大和絵の伝統を軸に、歴史画から肖像画、花鳥画 と幅広いジャンルに秀でており、傑作の数々を残しています。中でも花の絵はたいへん人気があり、高く評価させて頂けます。また、この他にも、歴史画を得意とし、武者絵における鎧兜の 緻密 な描写は特に有名です。前田青邨の作品では、やはり花の絵や、歴史画、武者絵は高価買取対象ですので、この作品も花の絵でしたら、価格ももっと高くなると思います。ご相談で、よく作家名での価格のお問合せがありますが、作家の名前だけでは価格の決定は出来ません。同じ作家の作品でも、制作年代や題材により、10倍、20倍と価格が違う場合があります。ご相談頂ければ説明させて頂きます。(No.185)