藤田嗣治の女性を描いた作品です。
1958年の作品で、72才という、最晩年の作と言っても良い年代に描かれた作品です。二人の少女が描かれていますが、強いまなざしをもつ、凛とした美しさがありますね。藤田嗣治ならではの、未来を担う少女たちへの強い思いや、温かい愛情が感じられます。紙に鉛筆で簡単に描かれているように見えますが、 緻密 な 線描 で、伸びやかに描かれた作品で、このような藤田嗣治の 画風 で描かれた作品は、彼にしか出せない素晴らしさで、人気があり、高価に取引されています。フランスでは最も有名な日本人画家であり、彼の作品は海外でもたいへん人気があります。中でも、晩年の、色彩豊かに猫や女性を描いた作品は評価が高く、一千万を超える価格で取引されるものもあります。この作品も、陶器 のように清らかな乳白色の色使いが施され、綺麗に彩色が施された作品でしたら、何十倍もの値段で取引されるでしょう。晩年 の 上手 の 女性画 は、特別高価買取させて頂きますので、是非ご連絡ください。また、この作品は、晩年の作ですが、26.0×27.6cmサイズと、小品になりますので、価格はだいぶ低く取引されます。同じ作家の作品でも、大きな キャンバス に描かれた力作の方が、断然高価になります。簡単に描かれた書画や小さい作品と、何日、何ヶ月もかけて描かれた大きなサイズの力作とでは、買取価格は10倍、20倍と違ってくるのは当然のことかと思います。作家の作品と一口に言っても、いろいろあります。売却のご相談で、よく作家名での価格のお問合せがありますが、作家の名前だけでは価格の決定は出来ません。当店では、日本画作家、洋画作家の作品など、数多くの作家の作品を扱っています。同じ作家の作品でも、制作年代や題材、出来栄えにより、価格が違う場合がありますので、一度ご相談頂ければと思います。（No.210）