藤田嗣治の猫を描いた作品を紹介します。
1933年作、47才のときに描いた、11.9×13.8cmサイズの作品です。紙に墨で描かれています。猫は、彼の重要なモチーフで、ときに自分自身として、また、女性を象徴するものとして生涯を通して描き続けました。流れるような 線描 で描かれた猫。心地よいタッチが、愛嬌ある表情を巧みに表現しており、さすがと思わせる作品ですね。しかしながら、藤田嗣治と言えば、女性画、婦人像 が特別高価買取対象作品になります。晩年 の、全盛期 に描かれた特徴的な乳白色の肌の少女や、猫を抱いた 女性像 などは、高価買取させて頂きますので、お気軽にお問い合わせください。当店では、人物画 や 動物画、油絵などいろいろなジャンルの作品を扱っています。当店には、日々、100名近くのお客様にご来店頂いておりますが、海外のお客さまの中には、このような、愛らしい動物を描いた作品が好まれるお客様もおられます。あんなものこんなものと思わず、売却依頼の際にはご相談ください。さて、芸術家は、何年もの間たいへんな努力を繰り返し、また周りの人に助けてもらいながら、独自の 作風 を築いていきます。昔からよく言われる事ですが、芸術家が育つためには、スポンサー、いわゆる援助する人が必要とも言われます。古い時代 のスポンサー達は、芸術家の生活費を援助し、ときには遊興費なども十分に与え、芸術家を囲い、本人の好きなだけ絵や作品を作らせてきました。だからこそ、芸術家たちはお金に糸目を付けない素晴らしい作品が生み出すことができたのでしょう。現代ではなかなかこのような豪快なスポンサーとなられるような方もおらず、芸術家も苦労されているようで、自国にとどまらず、世界にむけてどんどん自分をアピールするような時代になっています。藤田嗣治も、生涯を通してフランスで活躍をし、フランスのノートルダム・ド・ラぺ礼拝堂の壁画など宗教画の制作に力を入れたと言われています。 中南米なども旅行しエキゾチックな人物像などにも秀作があります。日本を代表する洋画作家です。(No.105)