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横山大観の雪景色を描いた水墨画です。

 

横山大観の 絹本 に描かれた 水墨画 で117.0×50.0cmサイズの作品です。明治42年の作品で、40才の頃の作品です。朦朧体で有名な近代日本画壇の 巨匠 で、見事な彩色画家で有名ですが、同時に、優れた水墨画の作家でもありました。中期以降は、「片ぼかし」とよばれる手法を用い、東洋美術 の理想をうけついだ水墨による独自の様式を築き上げていきます。墨ですべての色彩が表せるという意味の「墨に五彩あり」という思想を持ち「生々流転」などの素晴らしい傑作も多く残しています。

この作品も、落ち着いた味わいのある 水墨画 です。近景の雪景色から遠景の雪山へと続く奥行きのある味わいが、さすがと思わせる 名品 です。89才で亡くなっておりますので、この作品は、若書きのうちに含まれるかと思います。やはり、どの作家にも言えることですが、晩年全盛期 の頃に描かれた作品は高く評価させて頂けますので、横山大観の場合も、晩年の作品となりますと、買取価格は数段上がってきます。さらに、題材としては、富士山を描いた作品はたいへん人気があります。たなびく雲海の向こうに富士山がそびえ立つような流動感のある作品はやはり、高価買取対象となります。同じ作家の作品でも、制作年代や出来栄えにより、10倍、20倍と価格が違う場合がありますので、一度ご相談頂ければと思います。(No.210)

 

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