茶道具持ち込み買取で旅行に来られたお客様より、お箸をお譲り頂きました。
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市川銕琅の作品です。材質は竹製です。古い時代 の、市川銕琅ならではの丁寧で味わいのある 職人技 が冴える 逸品 で買取ました。桃の絵が丁寧に 彫刻 されており買取ました。小品ですが、シンプルで作の良い逸品です。綺麗な市川銕琅の 共箱・共布が付いており、未使用品に近い 保存状態 の良い品物です。
市川銕琅は1901年(明治34)~ 1987年(昭和62)85才没。大正から昭和時代に活躍した鉄筆 彫刻家 です。加納銕哉に 師事 し、徹底的な写生と彫る技法を学び、鉄筆彫刻の最後の継承者と言われる。市川銕琅の特徴は、素晴らしい写生力です。師である加納銕哉に徹底的に鍛え上げられ、下書きも無しに、一気に描く筆遣いには勢いがあります。その優れた写生力を生かし、金属 茶道具 に鉄筆の自由な筆致で 花鳥風月 を描き、絵画と 彫刻 を結ぶ 技法 と高く評価されており、職人肌の名工と讃えられています。昭和54年には旭日章勲七等青色桐葉章を受賞しているが、あまり表沙汰にはしていません。名誉や利益を欲せず、大展覧会には出品しないという信念を持っており、注文品のみ制作していましたが、その愛好者には、皇室の方々も多くおられます。
作家の作品は買った時に入っている共箱の大切さを説明します。
作家の作品を売却する場合の注意点を少し書いておきます。最初に買われたときに入っている箱を共箱と言います。共箱には作者の 花押 落款 が書かれており、またその 骨董品 の題名やゆわれが書かれています。この箱は大切な箱で、作品の保証書の代わりにもなり、共箱があるのと無いのとでは、お譲り頂く価格は倍以上違う場合もあります。