保存状態の悪い甲冑の骨董品宅配買取を頂き、部品取りの為買取ました。
写真が4枚あります。くわしくはこちら
この 鎧兜 は、江戸時代から明治時代頃にかけて作られた逸品で買取ました。胴丸や腹巻も寄せ集めでなく、買い求められた時から使用されていた部品が付いております。しかし部品の一部は寄せ集めの部材も使われており買取価格もそんなに高い 骨董品 の作品では有りません。長年時代を経てきた作品ですが、各部の部品的には 保存状態 の悪い 甲冑 です。採光の加減で白く光っておりますが、ご覧のような鎧兜です。
このような甲冑になった歴史的概要を説明します。
中世頃に武士の私的な防具として発生し、騎馬戦用に発達した初期の鎧は、戦いの中で整備され、さまざまな甲冑様式の成立をみます。 大きく分けると、大鎧(鎧)、腹巻(はらまき)、腹巻鎧(はらまきよろい)、胴丸(どうまる)、腹当(はらあて)の五種類です。 それぞれが特徴ある構造をしているが、これらを構成する要素は共通しており、札(さね)、金具廻(かなぐまわり)、革所(かわどころ)が基本です。一方、兜 には、星兜(ほしかぶと)と筋兜(すじかぶと)の二種類があり、やはり札、金具廻、革所、そして鉢から構成されます。近世の室町時代末期以降、堅固・軽装で、一定の方式のない 当世具足(とうせいぐそく)が出現します。 大きな特徴は、身体を鎧ですっぽり覆い尽くす一方で、軽く動きやすいことにあります。