彫りが素晴らしい茶合や煎茶道具の茶道具宅配買取を頂き、数点の品物をお譲り頂きました。
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材質は竹製です。時代は大正から昭和にかけての煎茶道具の茶合です。藤哲斎の作品で、綺麗な 共箱 が付いております。現在では見られない、昔の 職人技 ならではの 作風 で、仏手柑が 高蒔絵 のように力強く彫り込まれており、浮き出た状態に見え高価買取させて頂きました。緻密 な彫りの 図柄 に力強さが伝わり、当時でも面白い貴重な 逸品 でしょう。採光の加減で白く光っておりますが、ご覧のように傷んでいる所も無く、未使用品のような 保存状態 の良い品物です。煎茶道具 の中でも、このような面白い 茶合 は高価買取致します。
「茶合(さごう)」「茶則(ちゃそく)」「茶量(ちゃりょう)」など、流派によって、様々な名前で呼ばれています。茶葉の量を測って 急須 にいれるための道具、文房具で字を書くときに使われる腕枕を代用した事から始まり小さくなりました。その様な関係で、素材が竹で出来た逸品が多くあり、竹の材質も白竹や斑竹、煤竹や黒竹といろいろな材料が見られます。表側には花鳥山水、詩など刻まれており、彫刻 家や竹芸家の 著名 な作家が作られた作品や逸品も有ります。他には金属、象牙、木などが使われて、象牙や骨で出来た昔の天然素材が中国茶では好まれているようです。日本の煎茶道では、流派や使う場所によって、竹で出来た作品では、節をつける場合と、つけない場合が有ります。一例ですが、黄檗売茶流の場合は「玉露は節なし」「煎茶は節あり」という習いです。