日本画や水墨画の掛け軸の骨董品出張買取を頂き、出張して数本の掛軸をお譲り頂きました。
写真が15枚あります。くわしくはこちら
伝、碧山(本如上人)の作品です。水墨画の面白い 図柄 で、碧山らしい表現や書き方が見られる 逸品 で買取しました。江戸時代のままの表具で、今では見られない西本願寺19世の江戸後期、浄土真宗の僧の書なのででしょうか、菊の御紋の面白い 裂 が使われており高価買取させて頂きました。美しい色彩の表具が施された 掛軸 です。本紙は 絹本 で、合わせ箱が付いております。長年の年月を経てきた作品で、一見目立たないのですが、よく見ると写真7のように、縦に少し蔵ジミが入っております。軸先は木製で出来ており、ご覧のように 保存状態 の良い掛け軸を代表する骨董品です。
本如上人は、江戸後期の浄土真宗の僧、西本願寺19世。西本願寺18世文如上人の次男。諱は光摂、字は不捨、画号 は碧山、謚号は信明院。摂政九条兼実の猶子となり光崇と称す。三業惑乱の諍論を裁断して真宗の正義を護持顕正した。御影堂の修復や、親鸞聖人五百五十回忌法要などの大事業を成し遂げる。また、画を吉村孝敬に 師事 し能くした他、詩歌・茶道・陶技にも秀でた。文政9(1826)年寂、49歳。
掛軸 の一番の大敵は、汚れや傷みで、特に蔵シミは大変でシミ抜きが必要になります。この掛軸は、紙本で簡単にシミ抜きが出来るので、このような価格で販売できますが、絹本地の掛軸では、シミ抜きが十万円以上かかり、簡単にシミ抜きが出来ず、お引き取り価格も汚れやシミがあると随分安くなる事があります。また、長年のシミで表具までシミが入っている場合は、大変費用がかかりますので、保管には十分気を付けて、たまには出して使用して頂くのが一番だと思います。