水墨画や日本画の骨董品宅配買取を頂き、数本の掛け軸をお譲り頂きました。
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江戸時代当時の 水墨画 を代表するような木下逸雲の作品です。水墨画の面白い図柄で、木下逸雲の特徴や表現方法が発揮された 逸品 です。江戸時代のままの表具で、当時の貴重な 裂 が使われており、南画に似合う落ち着いた表具が施された掛軸で買取しました。本紙は 絹本 で、軸先は牙で出来ており、合わせ箱が付いております。長年の年月を経てきた骨董品の掛け軸で、目立ったシミ等無く、ご覧のように 保存状態 の良い逸品です。面白い 図柄 で、状態の良い昔の 掛軸 や茶席の書画、高僧の書画は買取させて頂きます。
木下逸雲は、寛政11年(1799)に長崎八幡町の乙名木下清左衛門勝茂の四男として生れました。木下家は本姓藤原氏で、代々八幡町の乙名職を勤めた家柄で、逸雲も兄潤太郎従賢の隠居後の文化14年(1817)から文政12年(1829)まで八幡町の乙名職を勤めています。日本を代表する 南画 家です。
水墨画 は中国から入ってきた作品で唐代後半に 山水画 の 技法 として成立してました。また、9世紀、張彦遠は墨色には万物の色彩が含まれているとし「墨色に五彩あり」と画論で述べています。水墨画は西洋画の 油絵 とは異なり筆墨が紙に浸潤するような画が特徴です。宋代には、文人官僚の余技としての、四君子(蘭竹菊梅)の水墨画が行われました。また、禅宗の普及に伴い、禅宗的故事 人物画 が水墨で制作されました。明代には花卉、果物、野菜、魚などを描く水墨雑画も描かれました。