田辺竹雲斎の竹花籠の売却依頼があり骨董品宅配買取でお譲り頂きました。
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田辺一竹斎(二代 田辺竹雲斎の晩年の号)の作品です。材質は竹製で、今では殆ど見られない貴重な煤竹が使用されています。日本の竹花籠は貴重な 骨董品 です。この作品は名工ならではの 職人技 が生かされた、繊細 な 細密 技法 で丁寧に編み込まれた 竹籠 で買取させて頂きました。囲炉裏端の煤竹は長い年月をかけ、やっとできる材料で、大量生産できる竹材ではありません。最近では囲炉裏端の煤竹の材料が無く、この作品のような竹芸作品が出来ないので竹芸家の作家が困っておられます。上品で優雅な味わいの良さが漂う 逸品 で、しっかりと作られております。採光の加減で白く光っておりますが、未使用品のような綺麗な品物で傷んでいるところも無く 保存状態 の良い品物で買取させて頂きました。
二代 田辺竹雲斎(1910年〜2000年)大阪生まれ、田邊竹雲斎の長男で、父である初代に 師事 し、本名は利雄。1981年、勲四等瑞 受賞。亀甲編み、鱗編みを中心とした透かし編みの作品を数多く制作した。軽快な 作風 の透かし編みから、重圧な 唐物 風まで、多彩な作品がある。平成3年竹雲斎を長男に譲り、一竹斎を名乗ってからも、現代の名工として制作を続けた。
この竹花籠は 保存状態 が非常によく、時代を経てきた逸品ですが、大きな痛みも無く綺麗な作品です。竹籠で一番大切なのは、囲炉裏端の上にある煤竹が材料で、最近では囲炉裏も無く、あの独特の色つやの竹が竹花篭の趣を作っております。囲炉裏端の上にある煤竹は何十年もかけて、味わいある色つやが出来るので、最近では材料の煤竹が無く、竹芸家も困っておられます。竹籠や竹バックなど多くの竹細工に使わる代表的な編み方には、編み目模様も色々ですが、六ツ目編や四ツ目編が基本的な編み方です。このように、編み方の種類によって、竹かごの個性や味わいを楽しむことが出来るのです。