高知県の桂浜近くのお客様より柿右衛門や伊万里の陶磁器の骨董品買取依頼を頂き、数点の陶磁器を出張してお譲り頂きました。このお客様は高知県の高知市では有名な伊万里焼のコレクターで、簡単な酒井田柿右衛門の工房の逸品ですが、本人作と工房の違いを説明させて頂きました。
売却例の説明
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先に品物を紹介させて頂きます。明治時代前期の飾皿で柿右衛門の 陶磁器 です。すべて手描きで、面白い昔の手作りの 古道具 の食器で買取させて頂きました。綺麗な模様で 描き込みが綺麗な 上り の良い逸品です。大切に使用されてきた逸品で、貫入も無く、傷・割れ等無く、保存状態の良い完品 で共箱がついており買取ました。しかしこの作品は、柿右衛門の 伝承 された 技法 が見られますが柿右衛門の工房で作られた作品です。柿右衛門の作品には、柿右衛門本人が制作している作品と、量産された 窯 物(工房)の作品とがあります。本人の作品には「釘彫り」と言われる彫り 銘 が入っており、窯物の作品には 染付 で銘が書かれております。
このような陶磁器は大きく「陶器」と「磁器」にわけることができます。磁器は石物と言われ、陶石とも呼ばれる岩石が主な原料に使われています。日本で有名な磁器は、伊万里焼が有名で多くの 骨董品 や 茶道具 があります。一般の家庭にあるお皿や、茶碗 が良い例で、洗いやすく壊れにくいのが特徴です。磁器 伝来 の歴史は、豊臣秀吉の朝鮮出兵(1592年 - 1598年)に参加したことをきっかけに、朝鮮から多くの陶工が生活のため佐賀へ渡って来て、なかでも朝鮮出身の李参平が、有田の泉山で磁器の原料となる陶石を発見し、1616年に有田東部で磁器焼造を始めたとされている。