日本を代表するような素晴らしい蒔絵の香盆の骨董品売却依頼を頂き、出張してお譲り頂きました。
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先に品物を紹介させて頂きます。材質は木製で、蒔絵が施されております。時代は大正時代の作品で、香道に使われる素晴らしい 香盆 の名品で高価買取させて頂きました。最近では見られない明治時代から昭和初期にかけての当時ならではの 職人技 が冴える名品です。研ぎ出し蒔絵や螺鈿細工がふんだんに使われており、また非常に 緻密 で 精巧 な蒔絵が丁寧に描かれております。色々な種類の秋草が百花繚乱に描かれた 蒔絵 で非常に丁寧に描かれております。さすがと思わせる、昔の職人技が結集された 逸品 で、現在では滅多に見られない素晴らしい 名品 で買取させて頂きました。裏側も丁寧で緻密な 梨地 の蒔絵が施されております、骨董品 や 茶道具 でも高級な品物はそのようになっております。採光の加減で白く光っておりますが、傷んでいるところもなく、ご覧のように状態の良い作品です。
この品物は 蒔絵 のなかでもトップクラスの作品なので日本の漆器について説明しておきます。漆器は、奈良時代に中国から、螺鈿、平文、漆皮、漆絵、乾漆 などの技術が伝わったとされています。その後、日本特有の漆器の 技法 を発展させ、素晴らしい作品が作り出されました。漆器といえば、輪島塗 が一番有名です。その他にも、日本国内には多くの 漆器 の産地があります。日本で、伝統的 工芸品 に指定されている漆器の産地には、津軽塗(青森県)、秀衡塗・浄法寺地塗(岩手県)、鳴子塗(宮城県)、川連漆器(秋田県)、会津塗(福島県)、鎌倉彫・小田原漆器(神奈川県)、村上木彫 堆朱・新潟漆器(新潟県)など、実に様々ものがあります。その他、蒔絵 で有名な金沢漆器、何重にも塗り重ねた馬鹿塗で知られる津軽塗、軽くて丈夫な山中漆器など、それぞれの地域の中で育まれてきました。それぞれ、作り方や漆の塗り方など、独自の技術を持ち、特徴のある製品を作っています。江戸時代に、漆器文化は大きく花開きました。大藩である加賀藩のもと、輪島塗や金沢漆器が庇護されたことがあげられます。輪島塗は丈夫で美しいこと、金沢漆器は金蒔絵の美しさから人気を集めました。