富山県のお客様より、李朝の染付牡丹の壺をお譲り頂きました。
このお客様は、お子さまがこちらの大学に通われている関係で、祇園には何度か来られており、そのついでにと当店にもお立ち寄り頂きました。お店をご覧になり品物の種類の豊富さや、殆どの品物に価格表示している様子をご覧になり、納得されたご様子で、古美術やかたさんにお願いしたいと骨董品売却のご依頼を頂きました。こちらの韓国の古 陶器 の 壺 は昔から人気がありましたが、近年特に人気があり、高価に買取させて頂けます。この壺は、李朝 独特の味わいがあり、ふっくらとした形や素朴な 染付 の牡丹の 図柄 が素晴らしく、これだけの大きさのものは滅多に見られませんので、古美術骨董品の中でも特別高価に買取させて頂きました。口縁に欠けがあり、また 高台 付近にも傷がありますが、内側は無傷で水漏れはありません。
どのような古陶器にでも言えるお話ですが、底部に書かれている時代や文字で作品を判定される方がおられますが、例えば、伊万里焼には明治時代でも、中国の年代が書かれたり、江戸初期の時代が書かれたりしています。このような文字は後づくりでも同じで、時代を判定するには殆ど信用されていません。古陶器の真贋は、釉薬の色や、焼成の仕方、また使用された土、つまり地面に接する高台の土等で判定します。