珍しい金工作品の名品の骨董品売却依頼を頂き、写真をお送り頂き拝見し、宅配で高価買取させて頂きました。
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横幅約 3.5cm 縦幅約 3.2cm 厚み約 1.4cm
重さ約 34g
先に品物を紹介させて頂きます。作者は、彫金家 桂光春(明治4年~昭和37年)で、パリ万国博覧会に出品するなど、明治時代を代表する作家で、海外でも活躍し、高く評価されている著名な作家です。兎の表情や筋肉の表現、また毛並みには素晴らしい当時ならではの昔の 職人技 が見られる 逸品 です。この帯留は、重量感 もあり、非常に端正な 彫金細工 や 象嵌細工 が施されており買取させて頂きました。本体の裏には「昭和六年 初冬日 光春」と 銘 が入っており、特別に誂えで作られたように思われます。採光の加減で白く光っておりますが、ご覧のように 保存状態 の良い品物です。帯留として使われていた物ですが、最近では見られない貴重な 逸品 で、ブローチ等に加工されてお使いになられたら楽しい品物かと思われます。このような昔の 職人技 が素晴らしい 帯留 は、高価買取させて頂きます。
このような金工作品は日本の昔の 技法 から編み出された物で、昔の技法について少し説明させて頂きます。布目象嵌とは、鉄地の表面に多方向から細い切れ目を入れ、その出来た谷部に金銀等を打ち込む象嵌技法を特に「布目象嵌」といい、日本の 骨董品 や 茶道具 にもよく使われておりその地元で作られて繁栄したことから「京象嵌」とも呼ばれるポルトガルや諸外国からの品物にそのような装飾がなされていたことから、鉄地への金銀装飾が武器・武具へ広く応用され流行しました。江戸時代には埋忠、正阿弥など武具職人が優れた象嵌細工を制作しています。廃刀令を転機に新たに美術装飾品や装飾小物を手掛けるようになり、1878年のパリ 万国博覧会 へ正式出展したのを機に、ジャポニズムに沸くヨーロッパで高く評価されました。明治時代の駒井音二郎の作品は、Komai と呼ばれて現在でも人気のブランドです。