ご自分でずいぶん昔にヤフーオークションで買い集められた品々ですが、結婚して子供もでき、見てる暇もなく売却しようと思われお電話を頂いたようです。「骨董の世界は長年の経験が物を言う難しい世界だと聞いていたので、販売から買取もしておられる事は、品物に精通されておられると思いました」と話され、大阪の茨木市にお住まいのお客様ですが、古美術やかたのホームページをご覧になり買取依頼のお電話を頂きました。この作品はブロンズで出来ている金工作品の牛で、高村光雲(彫刻家、仏師)が大正時代に作られた作品です。さすが日本を代表する 彫刻家、高村光雲らしい逸品で、最近の作家では見られない 伝承 された昔の 職人技 が冴える素晴らしい逸品です。ご覧のように細部まで丁寧に作られており、非常に出来の良い置物の作品です。共箱がついており、大阪まで出張してお譲り頂きました。
売却例の説明
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最大横幅約 19.6cm 最大縦幅約 10.8cm 最大高さ約 9.5cm
先に品物を紹介させて頂きます。このブロンズの牛は、高村光雲(彫刻家、仏師)が大正時代に作られた作品です。さすが日本を代表する 彫刻家、高村光雲らしい逸品で、最近の作家では見られない 伝承 された昔の 職人技 が冴える素晴らしい逸品です。ご覧のように細部まで丁寧に作られており、非常に出来の良い作品です。共箱がついております。採光の加減で白く光っておりますが、傷んでいるとこも無く、保存状態の良い品物です。このような昔の 職人技 が素晴らしい骨董品は、高価買取させて頂きます。この作品は、昭和初期頃の コレクター より数点の素晴らしいブロンズ作品と一緒に直接買い受けた逸品です。D-28の作品と同じ先々代が 銅器 やブロンズのコレクターだったお客様から直接買取させて頂いた逸品で、昔のコレクターならではの面白いブロンズを数点買い受けさせて頂いた中の一点です。
このコレクターは高村光雲や沼田一雅の著名な作家のブロンズも一緒にお譲り頂いた 愛好家 で、作品の蓋裏に 東都神田今川橋 銅好会 花押 捺印が有る品物もあり、レベルの高い専門的な愛好家だったと思われます。順次紹介させて頂きます。
高村光雲 1852年(嘉永5)~1934年(昭和9年)83才没。彫刻家、仏師。高村光雲は、江戸下谷に町人兼吉の子として生まれる。仏師高村東雲(1826~1879)の門に入って 木彫り を学び、後に東雲の姉の養子となり高村姓となる。高村光雲の作品は、仏像 や動物を題材にした 彫刻 品が多く、その技術で数々の功績を成し遂げてきました。
骨董品や茶道具の鑑定書がある作家の作品の場合、一般的に作家の 鑑定 は一ヶ所しか無く、他の誰が鑑定しようと信用されません。よくお宝鑑定団で価格を発表されますが、あの価格や鑑定は何の信頼もありません。例えば、横山大観は東京の大観記念館が発行する鑑定書のみが信頼ある鑑定です、また東京美術俱楽部で行っている鑑定会が発行する鑑定書も信頼ある鑑定です。個々の骨董店や、博物館の学芸員が本物と鑑定しても、その人の見方を述べられただけで鑑定書の代わりにはなりません。