金城一国斎の菓子器や漆芸作品を数点お持ちのお客様より骨董品売却依頼を頂き、宅配でお譲り頂きました。
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直径約 26.4cm 高さ約 4cm
先に品物を紹介させて頂きます。材質は木製(桑)です。四代 金城一国斎(明治9年~昭和36年)の作品で、共箱 です。四代 金城一国斎の 号 は紫明で、高盛絵に色を添え芸術性を高め、昭和29年広島県 無形文化財「一国斎高盛絵」技術保持者に認定されました。高蒔絵とは、文字の通り高く盛り上がった蒔絵のことを言います。高く盛り上げる技法にはいくつかありますが、木地 の杢目や挽目が美しく、さすが一国斎と思わせる「漆の高盛絵」技法 が使われております。これだけの高盛絵と杢目の 木味 の良さは、最近では見られない 逸品 で、昔の 職人技 が冴える 名品 です。採光の加減で白く光っておりますが、ご覧のように傷んでいる所も無く、状態の良い品物です。昔の職人技が素晴らしい 茶道具 や骨董品は、高価買取させて頂きます。
今回は作家の作品を買取させて頂きましたので、若書きと晩年の作品について少し説明させて頂きます。作家の名前で相場価格の問い合わせをよく頂きますが、同じ作家の作品でも若書きと晩年の作品では、大きな差があり、また作家によれば最晩年の作品が特別高価な作品もあります。やはり何事も同じで、長年かかり自分の独自の 境地 の技術や世界を作る事が出来ます。このように若い時に作られた作品と、晩年になり自分の境地に達した作品では雲泥の差が出ます。