骨董品売却依頼で面白い手作りの木工品や諸道具を出張してお譲り頂きました。
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横幅約 23.6cm 縦幅約 15cm 高さ約 8.4cm
先に品物を紹介させて頂きます。三代 川本光春の作品で、未使用品で 共箱 と共布が付いております。この作品は、本来煙草盆ですが、昔の 職人技 が素晴らしく、現代作家の作品では見られない 逸品 です。アンティークの小物入れや、調度品 として使用頂ければ、最適かと思われます。材質は今では殆ど見られない黒柿で、黒柿ならではの木目を生かした美しい骨董品の煙草盆で買取させて頂きました。採光の加減で白く光っておりますが、ご覧のように、未使用品で 完品 です。
初代川本光春は、京都の指物師で、裏千家十四代淡々斎宗匠より「祥桑軒」の軒号を賜り、以来、桑細工を主体とした 茶道具 の技術が受け継がれてきました。三代光春は 伝統 様式を重んじつつも、現代の 茶の湯 空間に合うエッセンスを加味した作品を手掛けています。希少な古材や神木、自然の恵みによる美しい杢目の材を生かした、モダンで格調高い作品が魅力です。
この作品の作家は三代 川本光春で、そんなに高価な作品を作られる作家ではありませんが、著名 な作家で高価な作品を作られる作家になるほど 贋物 が多くなります。人間国宝や 文化勲章 受賞者、また帝室技芸員 などの作家には特に多く見られ、なかには百点の内、一点しか本物が無い作家の作品もあり、そのような作品の本物は高価買取させて頂きます。これらを見分けるには、長年の経験と知識が必要で、専門に扱っている作家でも数十年かかり、やっと学べる事もあります。やはり信頼出来るお店を探す事が一番でしょう。