前金具が面白い金工作品の逸品の骨董品売却依頼を頂き、高価に宅配で買取させて頂きました。
写真が46枚あります。くわしくはこちら
根付 直径約 3.3cm 厚み約 1cm
緒締め 直径約 1.3cm 高さ約 1.2cm
煙草入れ 横幅約 7.5cm 縦幅約 9.2cm 厚み約 2.5cm
蝉の飾金具 横幅約 1.4cm 縦幅約 3.4cm 厚み約 0.5cm
先に品物を紹介させて頂きます。時代は明治時代頃だと思われます。煙草入れは当時貴重な 上手 の素晴らしい模様の 金唐革 で出来ておりますが、写真4のように少し一部が剥げています。前金具のセミの目の部分は象嵌細工で、全体的には非常に細かく彫金細工が施され、分厚くどっしりとしています。写真11のように「政義」と 銘 が入っておりますが、作者についてはよくわかりません。写真20のように裏の金具に、K18と 刻印 が入っております。この作品は日本の工芸作品の黄金期、明治時代に作られた名品で、昔の素晴らしい 職人技 が活かされ、当時でも高価な品物だったと思われます。また、鏡蓋根付は丁寧な 片切彫 の 彫金細工 が施され、金工の蓋の部分(写真32)には 銘 が入っておりますが、作者についてはよくわかりません。下の竹の部分は時代を経てきた竹味が素晴らしく、少し割れていますが、これ以上割れないようで、十分使用可能です。緒締めは昔の面白い 図柄 のトンボ玉です。コレクター が大切にされていた作品で、最近ではこれだけの素晴らしい明治時代の 名品 は、殆どみられません。古い時代 のものですが大きな傷みも無く、ご覧のように 保存状態 の良い品物です。近年、根付 類はアジア圏からの輸入品が多くみられますが、当店では、日本の古い品物のみを販売しております。このような日本で作られた 骨董品 の木彫りの根付、買取りさせて頂きます。
日本の金工作品について少し説明させて頂きます。日本の金属作品の歴史は古く、弥生時代には鉄器と青銅器等が作られ、銅鐸、銅鏡も出来ました。飛鳥時代や奈良時代には、大仏をつくろうという天皇の呼びかけによって、金・銀・銅・鉄などの金属の鋳造技術や彫金細工の金銅仏の大仏ができました。平安時代には都の遷都もあり多くの職人が従事して日本の 金工細工 の技術が発展していきました。日本の江戸時代から明治時代、昭和初期にかけての金工作品は特に人気があります。中でも、江戸時代、明珍派の甲冑師たちがはじめた金工細工の 自在 置物 は、すべて鉄で作られており本物そっくりに実際に動かせる優れた芸術品で人気があります。自在置物の彫金細工師には、明珍宗察、明珍宗安、明珍吉久、明珍宗清、明珍宗光などがいます。骨董品売却の際には数百万円で高価買取できる金工作品もあります。このような細工の骨董品や 茶道具 は高価買取させて頂きます。