買取実績 buy

写真が31枚あります。くわしくはこちら

先に品物を紹介させて頂きます。材質は木製で、蒔絵が施されております。江戸時代より代々続く京都の蒔絵師、七代 一瓢斎（昭和17年生まれ）の大棗です。漆黒の地に金蒔絵で花の丸紋が丁寧に描かれており、たいへん美しい 棗 です。また、底や内側には 梨地 が施されており、日本の昔の 職人技 が冴える素晴らしい逸品です。共箱・共布で、裏千家 十五代 家元 鵬雲斎大宗匠の 書付 が付いております。このような家元の書付の付いた 骨董品 や 茶道具 は高価な作品が多くあります。非常に綺麗な本体や共箱で、未使用品と言っても良い作品です。採光の加減で白く光ったり、背景が映り込んだりしておりますが、傷んでいるとこはありません。このような綺麗な蒔絵の 棗 は高価買取いたします。

七代一瓢斎（栄造）は1942年、代々続く京都の蒔絵師の家に生まれ父・六代一瓢斎、清水屋恒民に師事。 茶道具、特に 棗 を中心に制作しています。昭和五十九年、第十二回工芸産業技術コンクール入選。 京蒔絵工芸会会員。平成十三年　先代の逝去により七代を 襲名 しました。

綺麗な棗なので棗についてお話します。棗は、抹茶を入れるのに用いる茶器で、茶の湯 における代表的な茶道具で、茶道具の中では高価買取させて頂ける御道具です。名前は、植物のナツメの実に形が似ていることから茶器で棗と呼ばれるようになりました。鮮やかな青緑色の薄茶を入れる塗物の器を 薄茶器 と言い棗は一般的にこの薄茶器の総称です。この棗は木地に蒔絵が施されており、一般的にこのような棗が多くあります。千利休より始まった茶の湯では、棗と言えばこのような作品の事を言います。