面白い煎茶道具や抹茶道具の茶道具売却依頼を頂き、出張してお譲り頂きました。
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先に品物を紹介させて頂きます。材質は今では見られない黒柿で、黒柿ならではの木目を生かした美しい 香合 です。昔ながらの材質の黒柿に、可愛らしい翡翠の 図柄 が螺鈿を用いて丁寧に描かれており、伝承 された昔の 職人技 の器に現代アート的な図柄で、楽しい 逸品 です。このような螺鈿の蒔絵は日本の 骨董品 でもよく見られ高価買取させて頂いております。輪島塗 の蒔絵師、喜三誠志(1961年~)の作品で、殆ど使用されることも無く、綺麗な 共箱 が付いております。採光の加減で白く光っておりますが、ひび割れ等なく、ご覧のように 保存状態 の良い品物で、未使用品に近い 香合 で高価買取させて頂きました。
この香合は蒔絵の香合ですが、綺麗な香合なのでついでに香合について説明させて頂きます。香を入れる蓋(ふた)付きの器で茶器のなかではもっとも小器ながら、きわめて多くの 愛玩(あいがん)的資質を備え、古来茶人たちに珍重されてきました。香合は炉用、風炉(ふろ)用のほか、炉・風炉兼用があり、材質も 陶磁器 をはじめ漆器、木地(きじ)、貝、金属、竹のほかに、自然の果実を加工したものなど実に多岐にわたります。元々は 茶道具 の抹茶道具でしたが最近では 煎茶道具 にも使われております。