榊原紫峰の掛軸や日本画の骨董品売却依頼を頂き、出張して数本の掛け軸をお譲り頂きました。
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全体 縦幅約 71cm 横幅約 135cm
本紙 縦幅約 33.3cm 横幅約 55.5cm
先に品物を紹介させて頂きます。この作品は、榊原紫峰の真筆で、紙本 で扇面の中に秋を代表する綺麗な菊の 図柄 の掛軸です。長年の年月を経てきた 逸品 ですが、目立ったシミも無く、綺麗な 掛軸 です。共箱で、購入当時の表具が施された逸品で買取させて頂きました。
榊原紫峰(1887~1971)は明治から昭和に活躍した日本 画家です。京都出身で 花鳥画 を得意とし、代表作に「雪柳白鷺図」「獅子」「奈良の森」等があります。明治20年に画家・榊原蘆江の次男として京都に生まれます。京都市立絵画専門学校 を明治44年に卒業しました。大正7年に土田麦僊、村上華岳らと共に 国画創作協会 を結成し、その後は特定の美術団体には所属せずに活動を続けました。昭和12年に京都市立絵画専門学校の 教授 となり、昭和14年から 文展 審査員も務めました。このような榊原紫峰の 日本画 で鳥や花が描かれている 逸品 は高価買取させて頂きます。
掛軸について少し説明させて頂きます。日本には前の飛鳥時代には掛け軸が存在していました。かつ、その 掛け軸 は「中国から伝わった文化」として認識されていました。これらの経緯から、中国から伝わった掛け軸は、西暦800~1000年代頃にかけ、ゆっくりと成熟していった文化と考えて良いかもしれません。恐らく飛鳥時代に日本に伝来したであろう掛け軸は、その後、中国とは異なる日本独自のスタイルで発展を遂げていき、日本の骨董品や 茶道具 として現在でも多く残されています。鎌倉時代には、禅宗の影響で水墨画が流行しましたが、その流行に乗って掛け軸もブームになりました。その後は、茶の湯(茶道)が隆盛し、茶室の床の間に飾る目的で、水墨画 の掛け軸が多く使われるようになりました。