面白い大正時代から昭和初期の金工作品のブロンズを骨董品売却依頼頂き、宅配で数点お譲り頂きました。
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最大横幅約 18.7cm 最大縦幅約 8.3cm 最大高さ約 9cm
先に品物を紹介させて頂きます。材質は 銅器 です。時代は明治時代から昭和初期頃の日本を代表する骨董品だと思われます。虎の 置物 で「如水」と 銘 が入っておりますが、作者について詳しくはわかりません。現在では見られない大らかな作りで、毛並みが面白く、また、あどけない顔の表情、その表現方法に昔の 職人技 が光る 逸品 で買取させて頂きました。手頃な大きさです。蓋裏には岩井白巌洞美術店造と書かれており、 愛好家 仲間で評価された逸品だと思われます。D-139の作品と同じ先々代が銅器やブロンズの コレクター だったお客様から直接買取させて頂いた逸品で、昔のコレクターならではの面白いブロンズを数点買い受けさせて頂いた中の一点です。
このコレクターは高村光雲や沼田一雅の著名な作家のブロンズも一緒にお譲り頂いた 愛好家 で、作品の蓋裏に 東都神田今川橋 銅好会 花押 捺印が有る品物もあり、レベルの高い専門的な愛好家だったと思われます。順次紹介させて頂きます。採光の加減で白く光っておりますが、ご覧のように 保存状態 の良い品物で箱付です。
この作品はブロンズの金工作品で金工について説明します。金工とは金属に細工をする工芸、あるいはその職人のことを指し、金属を加工して作られる工芸品のことを 金工品 といいます。日本に金属とその加工技術がもたらされたのは、弥生時代初期、紀元前200年頃のこと。中国大陸・朝鮮半島から伝わった金工技術によって剣や銅鐸、装身具などが作られ、材料として青銅や鉄が使われていました。古墳時代には馬具や甲冑を製作するようになり、青銅器の剣や鏡などへの装飾も見られました。この頃の遺跡からは、鋳金 によって作られた鉄製の刀や斧なども出土しています。日本ではその後武具甲冑に独自の発展を遂げ 日本独自 の 金工作品 の発展を築きました。