掛軸で水墨画や日本画の骨董品売却依頼があり、中国美術の掛け軸も含めて宅配でお譲り頂きました。
写真が5枚あります。くわしくはこちら
先に品物を紹介させて頂きます。最近では骨董品や 茶道具 のこのような中国美術の 掛け軸 に人気があります。中国美術の逸品には 贋物 も多く有り、査定や 鑑定 が大変ですがやはり 保存状態 が大切です。紙本に簡単な 素描 のように描かれた逸品で、やはり 絹本 に描かれた逸品が高価買取対象です。特に気を付ける事は、中国美術には後作りや贋物が多く有りますので、査定や鑑定の際には信頼ある専門店に依頼してください。この作品は共箱も無いので、また紙本に簡単に書かれておりますが、丁寧に描いてあるので買取させて頂きました。
中国美術の 山水画 の始まりを少し説明します。山水画は、人物、花卉翎毛などとともに、中国絵画の重要な美術です。人物画 や 花鳥画 に対し、渓谷、山や川といった自然の風景を幽玄な雰囲気で描く 画風 が特徴で、唐代の王維(詩・書・画の「三絶」を極めた)、李思・李昭道父子、呉道玄に始まり、当滅亡後の五代(後梁・後唐・後晋・後漢・後周)の頃、確立されました。五代時代に活躍した作家としては、華北の荊浩、関同、李成、江南の董源と巨然が有名です。華北の作家が描く、力強い筆使いの絵は北方の風土から生まれ、淡い水墨で自然を表現する江南の作家は水郷風景をモチーフに取り上げています。中でも「皴法(岩や堤、樹木の襞を、毛筆さばきによって立体的に表現する独特の 技法)」のひとつである「披麻皴」を用いて、江南の豊かな自然をとらえた董源、その 弟子 の巨然(董巨派)、「煙林平遠(寒林平遠とも呼ばれています。平遠とは、たとえば山の連なりを遠くから眺めることで、広大なパノラマが展開する山水画の遠近法)」を得意とした李成多くの画家に支持され、のちの時代にも大きな影響を与えました。