蒔絵の置物で使われていた広蓋やお椀の売却依頼を頂き、宅配でお譲り頂きました。
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先に品物を紹介させて頂きます。材質は木製です。時代は大正時代前後頃のものだと思われます。最近では見られない見事な蒔絵で模様が描かれており、たいへん美しい味わいで買取させて頂きました。表には、花模様の 蒔絵 が一面に描かれており、空間を生かした日本らしい大変美しい広蓋です。丁寧に施された面白い 逸品 で、平蒔絵 の部分が 伝承 された日本の 職人技 が見られ素晴らしい作品です。採光の加減で白く光っておりますが、綺麗な状態で傷んでいる箇所は有りません。昔の職人技が素晴らしい骨董品は、高価買取させて頂きます。
平蒔絵には消し平蒔絵と磨き平蒔絵があります。消し平蒔絵は、漆を使って出来るかぎり薄く絵を描き、その上に消し金粉と呼ばれる金粉を粉筒または真綿に付けて蒔きます。漆の部分には全て金粉が付着し、蒔いた跡がはっきりと表れます。漆が乾いたら、摺り漆をし再度乾かします。この工程によって金粉がしっかり付着します。漆が乾いたところで、完成となります。磨き平蒔絵は、消し金粉より粒子の粗い金粉を蒔きます。その後は消し平蒔絵と同じ手順ですが、最後に漆が乾いた後、金粉の上からさらに磨き作業を行い、完成となります。消し平蒔絵に比べて、より光沢のある 蒔絵 になります。
現在では殆ど見られない非常に珍しい品物をお譲り頂き、当店にとっては店飾りにもなり有り難い買取になりました。