三重県の桑名にお住まいのお客様に骨董品売却依頼で来店頂き、蒔絵の作品を数点お譲り頂きました。
売却例の説明
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先に品物を紹介させて頂きます。この作品の材質は木製です。時代は明治時代頃の高杯です。昔の 職人技 が面白い逸品で、丁寧な作りの作品です。この高杯は彫る技法が素晴らしく、丁寧に素地の木を彫りこみ綺麗な 図柄 を作り出しております。面白い 作風 に天然木の 木味 が素晴らしい 逸品 です。蒔絵は綺麗な 平蒔絵 が施されており、簡単でシンプルな逸品ですが、伝承 された技術が見られる作品です。採光の加減で白く光っておりますが、ご覧のように状態の良い品物で買取させて頂きました。
蒔絵は非常に繊細な作品で保存について少し説明させて頂きます。漆器 は非常に傷が付きやすいもので、タオル等の毛羽立ったものでの手入れは止めて下さい。漆器のお手入れ専用の物があると一番です。一般的な 漆芸品 は、耐水性はまあまあありますが、水につけるのは良くないと思われます。濡れ手ぬぐいで軽く拭く程度で十分です。お椀 など食器類は水洗いできますが、一つ一つ洗った方が確実です。また、洗剤の使用は避け、乾燥の際は直射日光は避けてください。お使いの際にはあまり熱いものを急に入れると色焼けの原因となることがあります。お椀をしっかりと温めてから入れてください。
このお客様のご事情は、お婆さんがお亡くなりになり、今まで集めておられた 骨董品 や 茶道具 を売却したいと子供さんに来店頂きました。お婆さんは三重県の桑名にお住まいでしたが、祇園骨董街にも来ておられ、一度子供さんと一緒にご来店頂いたので、その子供さんがお婆さんの作品を持って三重県より売却依頼でご来店頂きました。お婆さんが 古美術工芸品 の事を良くご存じだったので、子供さんにも教えておられ、詳しい説明をしなくても分かっておられたので助かりました。数十点の品物をお持ち頂き買取させて頂きましたが、最近アジアのお客様に盃が人気なので紹介させて頂きました。