面白い中国美術の水墨画や茶掛けの掛軸等、茶道具売却依頼を頂き出張してお譲り頂きました。
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先に品物を紹介させて頂きます。この作品は 中国美術 の 掛軸 で、日本の時代なら江戸時代以前の 逸品 だと思われます。元々 水墨画 ですが 極彩色 とまではいきませんが、綺麗な色が付いています。このような古い時代の 古書画 ですが、保存状態 も良く、煎茶道具 としても使え、買取させて頂きました。最近ではこのような後書きの作品でも中国美術の作品は人気があり買取させて頂いております。このような中国の書画は骨董品や茶道具として使われ中国では特別人気があり、高価な品物も多くあります。
中国掛軸について少し説明します。中国の北宋時代に掛物として掛軸が用いられていました。「掛けて拝する」事に用いられ、礼拝用の意味合いが強くあったと思われます。桐箱に入れると持ち運びに容易である事と、比較的複数生産が可能であったため、掛軸は仏教の 仏画 用にまず普及を始めました。中国掛軸では、「書画」という書と絵の組み合わせを描いた掛け軸がよく見られます。絵に加えて文の内容、および文字の形の美しさも併せて表現とする方法です。この際、絵と書は別の作家が担当することも多いです。また、中国掛軸によく描かれるモチーフとして、四君子(しくんし)があります。四君子とは蘭・竹・菊・梅という四種の植物のことで、中国では草木の中の君子と考えられています。中国、特に宋代の絵には多く用いられているモチーフです。