日本の金工作品に似た逸品の骨董品売却依頼を頂き、群馬県沼田市のお客様より宅配でお譲り頂きました。
売却例の説明
写真が7枚あります。くわしくはこちら
先に品物を紹介させて頂きます。日本で作られた象嵌細工や彫金細工が施された 逸品 では無く、この金工作品 は海外で作られた逸品で、外国のお土産のような作品です。いわいる物産展で売っている品物で、型流しで量産されている作品です。どっしりとした作りで、落ち着いた作品のように見えますが、錫のような柔らかい金属で作られており、少しの衝撃でも変形いたします。もちろん共箱も無く作者の銘も入っておりません。共箱 や合わせ箱はありませんが、ご覧のように 保存状態 の良い逸品です。この作品は、競り市やオークションで買い受けた作品ではありません。直接お客様より入荷した品物です。
日本の金工作品について少し説明させて頂きます。日本の金属作品の歴史は古く、弥生時代には鉄器と青銅器等が作られ、銅鐸、銅鏡 も出来ました。飛鳥時代や奈良時代には、大仏をつくろうという天皇の呼びかけによって、金・銀・銅・鉄などの金属の鋳造技術や 彫金細工 の金銅仏の大仏ができました。平安時代には都の遷都もあり多くの職人が従事して日本の金工細工の技術が発展していきました。日本の江戸時代から明治時代、昭和初期にかけての金工作品は特に人気があります。中でも、江戸時代、明珍派の 甲冑 師たちがはじめた 金工細工 の 自在置物 は、すべて鉄で作られており本物そっくりに実際に動かせる優れた芸術品で人気があります。自在置物の彫金細工師には、明珍宗察、明珍宗安、明珍吉久、明珍宗清、明珍宗光などがいます。骨董品 買取の際には数百万円で高価買取できる金工作品もあります。
この度は多くある骨董店の中から古美術やかたにお越し頂きありがとうございます。当店ではいろいろな諸道具を常に2000点程展示しており、価格も全て表示しており、お買取りさせて頂く逸品と比較して説明させて頂いております。当店では 鑑定 証が無い作品や、保存状態の悪いものや破損したものでもご相談を承ります。作品の作者や時代背景、またお買い求め頂くお客様に応じて買取価格も丁寧にご説明させていただき、納得していただくよう努めておりますので、どうぞどんな作品でも安心してお持ちくださいませ。このお客様も群馬県の沼田市のお客様ですが、古美術やかたのホームページをご覧になり、同じような品物を販売しているので買取依頼を頂きました。写真をお送り頂き、買取価格を決定して売却頂きました。