面白い昔の蒔絵の香炉を骨董品売却依頼で、出張させて頂きお譲り頂きました。
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横幅約 9.4cm 縦幅約 8.1cm 高さ約 9.7cm
火屋 横幅約 7.2cm 縦幅約 6.5cm 高さ約 2.2cm
先に品物を紹介させて頂きます。材質は木製に蒔絵が施されております。時代は明治時代頃のものだと思われます。昔の職人ならではの優雅で 細密 な住吉蒔絵が施されており、最近では滅多にお目にかかれない 逸品 です。日本古来 より 伝承 された日本の蒔絵 技法 の素晴らしさが見られる 名品 です。古い時代 の 香炉 ですが、蒔絵 もしっかり描かれており、保存状態 も良く、未使用品に近い綺麗な品物で、高価買取させて頂きました。火屋は純銀製で、日本を代表する 図柄 の雲と鶴の彫金細工が施されております。採光の加減で白く光っておりますが、綺麗な状態で傷んでいる箇所はありません。江戸時代の昔には、美術工芸作家は大名に仕える職人で、銘 を入れる事が許されず、このような昔の 職人技 が冴える逸品ですが、その名残で 銘 が入っていないと思われ、このような昔の作品は高価買取させて頂きます。綺麗な合わせ箱が付いております。
このような 平蒔絵 の蒔絵以外に特殊な貝類や象牙、鼈甲 などを象嵌細工が施された芝山蒔絵があり、この技法は特別高級な 骨董品 や 茶道具 に見られます。その芝山象嵌について少し説明させて頂きます。幕末から明治時代にかけて、輸出品として芝山象嵌を生産しました。外国人貿易商から高い評価を受け、シカゴ万博において入賞したのを契機に、独自の芝山漆器を作り始めるようになり、芝山師と呼ばれる職人も多くいました。芝山漆器は漆器に白蝶貝、夜光貝などの貝類や象牙、鼈甲などを象嵌したものを嵌め込むことにより、細工が立体的に浮かび上がることが特徴です。象嵌の他、伝承 された職人技の蒔絵も加わり、絢爛な仕上げで高価に取引されています。
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