錫製の酒器や煎茶道具の骨董品買取依頼を頂き、出張してお譲り頂きました。
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先に品物を紹介させて頂きます。材質は錫製です。時代は昭和初期頃の作品で、打ち出しの地模様が丁寧に施され、昔の 職人技 が冴える 逸品 です。さすが昔に作られた作品で、五爪の龍が描かれており、日本の時代ですと明治時代から昭和初期頃作られた逸品で、丁寧に仕上げられております。中国美術 の作品では、骨董品 や茶道具に描かれた、五爪の龍は貴重な 図柄 の 逸品 で、採光の加減で白く光っておりますが、ご覧のように 保存状態 の良い品物です。錫はとても魅力のある金属で、錫の酒器はお酒をまろやかにしてよりいっそう美味しくなり、茶器はお茶の香りを長く保ち、花器は花持ちを良くしてくれます。上品な色合いや光沢、柔らかな手触りで温かみや 重量感 があり、使い込むほど独特な味が出ます、このような錫製の作品の買取依頼は是非古美術やかたに宜しくお願いします。
このような錫製の品物は煎茶道具でも人気で、特にアジアのお客様に好まれているようです。何故人気があるのか錫製の特長を少し説明させて頂きます。錫製の茶壷や茶筒は密閉性が高く、茶葉の保存には最適とされています。錫は、人体に害がないうえに、融点が低く、加工しやすい金属であったことから、飲食器や 工芸品、大砲の砲身に利用されるなど、幅広く利用されていました。日本の逸話では、錫製の 茶筒 の中に残っていた百年前の緑茶も、味や香りがいささかも損なわれていなかったというエピソードが残っています。庶民が生活用品として錫器を利用するようになったのは明治以降で、原料はマレーシアから輸入された物を使用するようになります。中国茶の世界では、中国美術で錫製の 諸道具 が非常に人気があり、大きな錫製の茶壷は高価買取させて頂きます。陶器の茶壷では、唐物、和物、島物、京焼 があり、唐物は呂宋(るそん)、南洋、中国物など、和物は鎌倉時代から瀬戸・祖母懐物があります。
古美術やかたでは、数十年も放置された蔵や納戸での作業は、汗をかき埃まみれになりますが、綺麗な状態にしないと、査定や 鑑定 が出来ません。そのような作業も全て無料で行っていますので、お気軽にご相談頂ければ結構かと思います。