九州の熊本県のお客様より骨董品売却依頼で金工作品の刀装具で鍔や小柄を宅配でお譲り頂きました。
売却例の説明
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先に品物を紹介させて頂きます。材質は金工作品の真鍮です。時代は江戸時代のものだと思われます。細かい彫金細工が施され、兎や波、また鳥の一部に、細かく丁寧な 象嵌細工 が施されております。在銘 ですが、作者については、よくわかりません。採光の加減で白く光っておりますが、傷んでいる箇所は無く、保存状態 の良い品物です。このような 古い時代 の 刀装具 の鍔は高価買取いたします。
刀装具が日本を代表する金工作品で、今回お譲り頂いた 鍔 は真鍮ですが、この他にもよく見られる合金で 赤銅 と言われる銅と金の合金もよく使われ、赤銅について説明させて頂きます。銅に3%から5%の金を加えた合金です。金を4%加えた4分差しや、3%加えた3分差しなど色々あります。金を5%加えた五分差しは、青みがかった黒になり、カラスの濡れ羽色と言われており、このような製法を使った作品では、海野勝珉の作品や後藤家の赤銅もこの五分差しを使用しており、このような作品は日本の大切な 骨董品 で非常に高価にお引き取りさせて頂きます。色調は青紫がかった黒色を呈しており「赤銅色の肌」などと使われる色は、黒に近いという意味です。赤銅が黒く見えるのは、煮色上げした銅の表面に付いた金の微粒子が明度を低下させることで黒っぽく感じるようになります。この色合いは、日本独自 の 金工細工 で、世界中の 愛好家 から注目されており、日本を代表する 美術工芸品 や 茶道具 によく見られます。
このお客様のご事情は、何代も続いた地方のお宅で、「昔からある 古道具 や 諸道具 の整理をしていたら、趣味の無い刀装具の諸道具でよくわからず、インターネットで古美術やかたさんが販売しておられる事を知り、買取もして頂けると思いお電話をさせて頂きました。」と話され、お電話を頂きました。九州の熊本県のお客様で、近くには刀装具を販売しておられるお店も無く、また高価な品物か安価な品物かも分からず、刀装具の鍔や 小柄 を扱っておられる専門の骨董店ならと思われ、古美術やかたに問い合わせを頂いたのだと思われます。