骨董品売却依頼で家を潰されるので、出張させて頂き引手や釘隠しをお譲り頂きました。
写真が3枚あります。くわしくはこちら
先に品物を紹介させて頂きます。明治時代頃のものだと思われます。中は 七宝焼 です。しっかりした作りで 重量感 もあります。保存状態 も良く、昔の 職人技 の素晴らしさが冴える 逸品 です。建築に使われていた逸品で、明治時代頃に制作された作品で、共箱 や合わせ箱はありません。同じデザインで戸袋用の引手が4枚あります。建築材料ですが高価買取させて頂きました。
このような引手にまで使われている逸品なので、日本の素晴らしい七宝焼を紹介させて頂きます。七宝焼きの語源は、室町時代に仏殿に飾られた数々の宝石や金属に匹敵する美しさという意味でつけられたと言われています。その長い歴史の中で、多くの 技法 や表現が生み出されていきました。七宝焼きは様々な技法を組み合わせて表現することのできる、非常に奥深い 工芸品 です。まず 有線七宝 の技法は、帯状の銀線で囲いを作り、中に 釉薬 を入れる技法で、この銀線で囲まれた中に釉薬を入れることによって隣り合う色が混ざり合わず、鮮やかな発色の細かな 図柄 を描くことが出来ます。この有線七宝技法は京七宝の代表的な技法で、かなりの技術と手間暇がかかります。日本が誇る七宝焼きに京七宝がありますが、京七宝は有線七宝技法を使った技法で華やかな琳派の影響を受け、独特の色使いや文様があります。その他の技法では、フリット七宝技法やマーブル七宝技法があります。また日本の骨董品や茶道具にも七宝焼で作られた 名品 が残されており、買取価格も高価に取引されております。
古美術やかたは、歴史ある祇園街の中でも、歴史的保全地区 にあり、同じ町内には人間国宝の方々もお住まいです。