伊万里焼の古陶器売却で、骨董品売却依頼を頂き宅配で蕎麦猪口の伊万里焼や工芸品の伊万里焼をお譲り頂きました。
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先に品物を紹介させて頂きます。江戸時代後期頃の 伊万里焼 の 染付 の 向付 です。唐草模様 の 図柄 が手描きで描かれており、非常に上がりの良い 逸品 です。割れや欠けも無く、保存状態 の良い、綺麗な蕎麦猪口です。大きさも丁度使いやすいサイズで、最近では、このような蕎麦猪口はコーヒーや紅茶、お酒を飲む器に使用され、たいへん人気があります。買取価格的には、作られた時代や図柄によって大きく変動しますが、やはり、江戸時代初期頃の作品が人気です。この作品は、競り市やオークションで買い受けた作品ではありません。直接お客様より買取させて頂いた業界ではうぶ荷と呼ばれる貴重な蔵出しの 逸品 です。
伊万里焼の蕎麦猪口なので、伊万里焼について少し説明させて頂きます。伊万里焼は、九州北西の佐賀県有田町周辺で17世紀から作られている磁器の総称で、日本最古の産地でもあります。16世紀末の朝鮮出兵時、朝鮮人陶工を伴い帰国した、李参平が磁器原料の磁石を発見し、日本で作陶を行うこととなり、17世紀初頭が伊万里焼のはじまりとされています。朝鮮人陶工の下に、日本人陶工も磁器に関わる高度な技術を習得して、さらに中国景徳鎮磁器の技術習得が図られ、色絵技法も習得しました。磁器は中国が発祥の地ですが、戦乱と王朝交代で中国磁器の輸入が途絶え、代わりに有田が磁器生産を増やし、国内の磁器市場を築いた。当初の朝鮮式の技術から中国式の技術への転換が起こり、技法 が刷新されて、色絵 の技法が中国人陶工より伝えられ、現在の伊万里焼の磁器の基となっております。このような伊万里焼は日本の 工芸品 を代表する 骨董品 や 茶道具 にも多く見られます。
当店では半端の品物や、傷、カケがあっても買取や販売しており、四季折々には一日百名程のお客様に来店頂き、近くには大学や博物館、また美術館の研究機関が有り、趣味で集めておられる 愛好家 も来店頂き、参考品や学術品として貴重な品物もあります。