骨董品売却依頼で、いろいろな銘々皿や漆器の蒔絵の作品を神奈川県横浜市のお客様より宅配でお譲り頂きました。
売却例の説明
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このお宅は、神奈川県の山下公園の傍にお住まいですが、先代がお亡くなりになれ、遺品整理ではありませんが、残された古美術 骨董品 を子息の方が見てほしいと思われ、インターネットで同じような品物を販売している当店のホームページをご覧になり売却したいとお電話を頂きました。沢山の品物の写真をお送り頂きましたが、そのうちの面白い漆器類を買取させて頂きました。骨董品 や茶道具にも言える事ですが、漆器類は熱や保存が難しく、内側が焼けて変色していたり痛んでいる場合が多くあります。このような状態の良い品物のみ買取させて頂いております。
明治時代頃に作られた蒔絵の銘々皿です。シンプルなデザインですが、丁寧に 漆塗 りが施され、平蒔絵で丁寧に鶴が描かれており、昔の 職人技 が素晴らしい逸品です。蒔絵が綺麗な銘々皿で、いろいろな時に使え便利な逸品だと思われます。ひび割れ等無く、保存状態の良い品物で、現在でも十部分使用可能です。この作品はお店で販売しているお求めやすい品物で、ホームページ上では販売しておりませんが紹介させて頂きます。店頭では二千円から一万円までの楽しいアンティークの品物を沢山販売しておりますので、是非ご来店くださいませ。
このような漆器に描かれた蒔絵には、いろいろな種類の蒔絵がありますが、面白い技法の研ぎ出し蒔絵について説明させて頂きます。研ぎ出し蒔絵は漆と蒔絵の面が均一になっているために、表面を強く傷つけたり、意識的に削らない限り金粉が取れません。平安時代に大きく発展し完成した 技法 で、漆を上塗りして塗りを完成させる前の段階の器に対して、平蒔絵 の要領で蒔絵を施します。蒔絵が乾いた後に最終の上塗りをします。塗込みと呼ばれる工程で、絵や文様を含んだ器面全体に黒呂色漆を塗り重ねることが、平蒔絵との最も大きな相違です。研ぎ出し蒔絵は平蒔絵のような直接の光り方をせず、落ち着いた光を放つので、最後の研ぎの工程により、金粉をどれだけ美しく出せるかが技術の差です。