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茶道具売却依頼で、面白い永楽善五郎の茶碗をお譲り頂きました。

写真が19枚あります。くわしくはこちら
口径約 12cm 高さ約 7.9cm 高台径約 4.5cm

先に品物を紹介させて頂きます。この作品は、京都祇園ならではの心温まる 逸品 です。そうそうたるメンバーで御茶屋遊びの際に、芸子さんに贈られた逸品です。十六代 永楽善五郎(即全)の御茶碗に花柳章太郎が 絵付 けをしています。花柳章太郎(明治27年~昭和40年)は新派を代表する女形役者の人間国宝です。表千家 十三代 家元 即中斎宗左の 書付 も付いており、「乙女椿」の が付けられています。このような 著名 な人々が一同に集まり、その場の芸子さんに贈られた、一見さんお断りの祇園街ならではの、夢と浪漫溢れる二つと無い逸品です。採光の加減で白く光っておりますが、写真をご覧のように、 保存状態 の良い抹茶茶碗です。この作品は、競り市やオークションで買い受けた作品ではありません。直接お客様より買取させて頂いた、業界ではうぶ荷と呼ばれる貴重な蔵出しの作品で、現状のまま販売しております。骨董品茶道具 が沢山残っている、昔、都だった京都ならではの蔵出しの直接買取させて頂いた品物で面白く、非常に珍しい逸品です。

抹茶椀を紹介させて頂いたので、抹茶椀について少し説明させて頂きます。抹茶碗の形は、「見込み」が広いものが茶を混ぜやすく、初心者の場合、 茶碗 の見込みが広いものを選びましょう。見込みとは、茶碗の底から中ほどまでの広さのことです。この見込みの部分を、茶道では「茶筅摺り」(ちゃせんずり)ともいいます。見込みが広いとお茶を混ぜるときに、茶せんを振りやすいからです。茶せんを振りやすいと、おいしいお茶を手際よく作ることができます。ところが、見込みが小さい茶碗では、茶せんを回しにくくなります。そのため、お茶がうまく混ざりません。それでは、お茶をうまく点てられないのです。