茶道具買取依頼で錫製品の逸品と煎茶道具を、出張させて頂きお譲り頂きました。
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先に品物を紹介させて頂きます。錫製の 急須 で、時代は大正時代前後頃の品物です。底裏に「鹿児島江田製」と 銘 が入っており、鹿児島県で昔から伝わる 骨董品 の一つの薩摩錫器です。共箱 や 合箱 はありませんが、水漏れ等無く、保存状態 の良い品物です。このような急須は、日本では煎茶道具や 茶道具 として使われてきましたが、最近では中国茶を飲まれるお客様にも人気で、面白い 打ち出し の地模様や彫金細工が施された 名品 なら高価に買取させて頂けます。錫はとても魅力のある金属で、錫の酒器はお酒をまろやかにしてよりいっそう美味しくなり、茶器 はお茶の香りを長く保ち、花器は花持ちを良くしてくれます。上品な色合いや光沢、柔らかな手触りで温かみや 重量感 があり、使い込むほど独特な味が出ます。
錫製品の急須を紹介させて頂いたので、錫製品の手入れの仕方を説明させて頂きます。煎茶道具 の中には、錫で出来た道具が沢山ありますが、手入れや使用の注意をまとめてみました。金属工芸品は色の変色はありますが、特別な手入れはほとんど必要ありません。融点の低い金属で、火の傍に置かないことが大切です。ストーブやガスコンロの傍に置いておきますと、あっという間に溶解します。タバコの火が約800℃ですが、約200℃より少し高い温度で溶け出すと言われていますから、相当に低い温度で溶け出すのでご注意ください。また、長時間家庭用の冷凍庫へ入れっぱなしにされても、変色や質感が変わります。使用する直前に急冷される程度なら問題はありません。最近身近に売っている「メラミンフォーム」と言う洗剤のいらない台所スポンジが錫、銀も傷めることが無く油汚れだけを綺麗に取り去ります。
当店では日本はもとより、世界各国からご来店いただいており、相場にこだわらずお買い求め頂く 愛好家 のお客様、入荷をお待ちのお客様が多くおられます。