随筆家

随筆家( ずいひつか )

随筆を書く者である。随筆が本業の者もあるが、兼業の場合も多い。エッセイスト(essayist)とも呼ばれる。

随筆(ずいひつ)とは、文学における一形式で、筆者の体験や読書などから得た知識をもとに、それに対する感想・思索・思想をまとめた散文である。
日本における随筆の起源は10世紀末に清少納言によって書かれた『枕草子』であるとされる。枕草子における日常的風景に対する鋭い観察眼は「をかし」という言葉で象徴される。その後も、鴨長明の『方丈記』や吉田兼好(兼好法師)の『徒然草』など優れた随筆作品が登場した。
江戸時代に入ると、随筆は武士や町人など様々な階級の人々によって書かれた。この時代の代表的な随筆として、『玉勝間』(本居宣長)、『花月双紙』(松平定信)、『折たく柴の記』(新井白石)、『塩尻』(天野信景)などがある。