カテゴリー: 茶道具

塔頭

塔頭 ( たっちゅう )

仏教用語。
寺院のなかにある個別の坊をいう。
寺院を護持している僧侶や家族が住む。
子院、わきでらともいう。

大寺院の敷地内にある小寺院や別坊。
脇寺(わきでら)。

塔中とも。
大寺のいわば寺内寺院。
とくに禅寺では高僧の基所に建てられた塔、またその塔を守るための庵をいう。
禅宗大寺の住持が十方住持制(門派にとらわれずに器量によって住持をえらぶ)で任命され、かつ官寺であっても、塔頭は塔主(たっす)の門徒が拠る私寺。

禅宗寺院の子院で塔中とも書く。
高僧の住房や庵居から発展し、その墓(塔)を守って弟子が相伝した。

家元

家元 ( いえもと )

技芸の道で、その流派の本家として正統を受け継ぎ、流派を統率する家筋。
また、その当主。
室町時代に始まり、江戸時代に諸芸道の発展とともに、能楽・狂言・舞踊・音曲・香道・茶道・華道・武道などについて多くいうようになり、現代に及ぶ。
宗家(そうけ)。

江戸期に典型的に発達、家元と末端弟子の間に芸名を名乗ることを許された教授代行者(名取(なとり))が存在するが、免許状発行権は家元が独占し、師弟間の結合を確保する。

日本古来の芸道で、流派の正統としての権威を受継ぎ、流派の門弟を統率する家もしくはその当主をいう。
すでに平安時代から、歌道や雅楽の分野に家元が形成され、戦国期には武芸の家元が現れたが、江戸時代には広くさまざまの芸道分野に、この制度が展開して今日にいたる。
家元は、統制、教育機関を通じて全門弟にその権威を及ぼし、流派の諸芸の免許を与え、その流派にそむいた門弟を破門する。

一行書

一行書 ( いちぎょうしょ )

3~8字程度の偈句を大書し、床飾りとしたもの。
俗に「大徳寺もの」と呼ばれるように、江戸時代の大徳寺系僧侶の筆跡に多い。

文字どおり一行に書いた条幅の書のこと。
半切に一行書を書く場合は四文字から七文字位が普通である。
また半切の縦半分の聯に一行書を書くことがあり、 この場合は、 聯を二枚並べて多くは対句 (対になった漢詩句) を書く。
これは、 対聯あるいは楹聯と呼ばれる。
楹とは柱のことで、 左右の柱に懸けて対の形にしたのもの。
よく寺院の本堂正面にある左右の柱に懸かっているのを見かける。

一閑張

一閑張 ( いっかんばり )

漆器の一つで、香合などの茶器や菓子皿の器の木型を使用して紙を張り重ね、型から抜き取って上から漆を塗って完成させた器具です。
木地に紙を張ったものもあり、軽くて丈夫です。
飛来一閑が有名な一閑張の作家で、千家十職の中にも入っており、一閑張は有名な技法です。

薄茶器

薄茶器 ( うすちゃき )

茶器の一種。
茶器のなかで、とくに濃茶用を茶入れというのに対して、薄茶用の茶入れを薄茶器と言う。
材料は、竹、木、磁器、金属、漆などが多い。
薄茶は飲みやすく、お茶席の後で披露され、手軽に味わえる気楽なお茶です。

江戸千家

江戸千家 ( えどせんけ )

表千家 7代如心斎の門下の川上不白 (1716~1807) を祖とする茶道流派の一つ。
師の命により江戸に出て駿河台に住み、表千家の茶道を広めた。
江戸千家あるいは不白流と呼ぶ。
のちに上野の池の端に庵を移し、現在まで継承されるが分派も多い。

遠州流

遠州流 ( えんしゅうりゅう )

茶道および生け花の流派名。
江戸時代初期の小堀遠州を祖とする大名好みの豪華、唯美的な一流派。
天明8 (1788) 年に改易になり、のちに宗中 (86~1867) が再興,現在は遠州流、小堀遠州流の2家に分れ、さらに数分派がある。
生け花は 17世紀末に遠州流茶人遠藤元閑が、茶書中で生花初期形式の作品図を示し、18世紀中頃に春秋軒一葉が生花で活躍したのに始る。
茶道の流名をそのまま流用。
19世紀前半に貞松斎米一馬や里松庵一寿らの技術的考案で古典的様式に転じ、関東一円に広まった。

茶道の流派の一。
小堀遠州を開祖とし、江戸初期に成立した。

小堀遠州を流祖とする茶道の流派の一つ。
古田織部のあとをうけて将軍家光の茶道師範となった遠州が、大名茶全盛の時代に台子を中心とした〈きれいさび〉の茶法を開いた。
それは古典美を発揚した茶室、鎖の間、書院を一体化する建築にあらわされ、その茶法は藤原定家を敬慕するところから出た王朝趣味にもとづいている。
また大名茶を推し進めていくなかで、茶の湯の道は人倫の道に通じるとする精神は、《書捨(かきすて)の文》に表現されている。

大樋焼

大樋焼 ( おおひやき )

加賀金沢の楽焼き。
寛文年間(1661~1673)に、金沢の大樋で、京都の陶工長左衛門が創始。

石川県金沢の楽焼。江戸時代初期大樋長左衛門の創始にかかる。茶道具を主に作り、赤黄色のいわゆる飴釉が特色。

利休から数えて4世にあたる仙叟宗室は、はじめ医師を志して野間玄琢に師事し、玄室と称していたが、玄琢の死後千家に戻り、のち加賀藩主前田利常の茶道茶具奉行として仕えるところとなった。
その折、京都から大樋長左衛門を伴って金沢に赴き、〈大樋焼〉を開窯した。
宮崎寒雉を指導して茶の湯釜を鋳造させたという。

懐石道具

懐石道具 ( かいせきどうぐ )

お茶事の中でお茶を飲む前に食事をする事 (懐石)に使う道具を言います。
一汁三菜をもって正式とします。(汁・向附・煮物・焼物)
まず木漆工の折敷と八寸・椀類・食籠・その他飯器・湯桶とその付属品があります。
陶磁器の鉢皿類として向附・煮物焼物用の 鉢・預鉢・強肴鉢・漬物鉢があります。
酒器では、燗鍋・銚子・引盃・盃台が主として金属と漆器で、徳利と石盃が陶磁器です。

書付

書付 ( かきつけ )

茶の湯の道具の作者名、あるいは伝来、銘などを紙に書いて添えたり、箱に書き付けておくこと。
箱に書かれたものは「箱書」という。

御書付、箱書、箱書きともいう。
書付は、書画・陶磁器などの作者名や作品の伝来、銘、署名、押印などを、紙に書いて添えたり、箱に書き付けたもの。
作品を収めた「共箱」(その作品のために用意された専用の木箱)に記されたものを「箱書」と称する。
権威の高い人物によるものをとくに「御書附」といい、作品の価値を高める作用を果たす。
作者自身による者もあれば、作品の価値を高めることを目的として、有力人物に依頼して付される場合もある。