静物画

静物画

果実、花、壺など、静止して動くことのないものを描いた絵画。最古の例は古代ローマ時代、ポンペイの壁画にもみられた。しかし絵画の一ジャンルとしてのタブローの静物画が確立されたのはルネサンス期で、J.バルバリが最初に制作した。 17世紀ローランドで盛期。オランダの画家で美術史家の A.ホウブラーケンが,このような絵画作品に対して stillevenという語を用いたのが最初とされる。

草花や器物など、静物を描いた絵画。人物画・風景画に対していう。

切花、果実、器物等それ自体では動かないものを組み合わせて描いた絵。英語ではスティル・ライフstill life、フランス語ではナチュール・モルトnature morteという。古くはポンペイの壁画等にも見られるが、絵画が神に奉仕した中世にはなく、静物画が独立したジャンルとして現れたのは17世紀のオランダやフランス、スペインからである。題材が身近にあることと、写実の精神の具現ということから普遍化したとされるが、寓意画と考える説も有力。鑑賞用絵画の一分野として位置を占め、特に画面構成を重視したセザンヌ以後ますます発展した。

また木版画、銅版画、石版画などの版画、あるいはその応用としての挿絵、ポスターなども、色と形による平面の造形芸術であるかぎり、絵画の一分野と考えられる。絵画の分類としては、画材、形式による分類のほか、主題による分類(歴史画、肖像画、風景画、静物画、風俗画等)、社会的機能や役割による分類(宗教画、装飾画、記録画、教訓画等)、地理的分類(イタリア絵画、フランス絵画、インド絵画等)、歴史的流派や様式による分類(ゴシック絵画、バロック絵画、古典主義絵画、抽象絵画等)などがある。