彫刻

彫刻( ちょうこく )

木,石,金属,粘土,象牙,ろう,石膏,現代ではアルミニウム、プラスチック、ガラスなどを材料として図像を三次元的に表現する美術。石や木のように素材を彫り込んで形象を作る場合と粘土や石膏のように次第に肉づけして作る場合とがあり、狭義には前者を彫刻、後者を彫塑と呼ぶ。彫刻はその表現形式により、丸彫と浮彫に分けられる。丸彫では単一像と群像、あるいは人物の姿態から立像、坐像、半跏像、横臥像、また全身像、半身像、胸像、頭像などに分けられる。浮彫では彫り込みの厚さの程度によって高 (厚) 肉彫と低 (薄) 肉彫、半肉彫があり、特殊なものとしてエジプトにみられる陰刻がある。建築彫刻ではしばしばこの浮彫が用いられている。表現される主題は古来より、神、人間、動物がおもであるが、現在では非形象、幾何学的、抽象的なものも多い。彫刻では素材のもつ質感が主要な意味をもつため近代以後はあまり着色されていないが、ギリシアの大理石彫刻や中世の木彫は彩色されていた。

木・石・金属などに文字や絵・模様を彫り込むこと。また、木・石・金属などを彫り刻んで立体的な像につくり上げること。また、その作品。

立体的な形象を形成する芸術。絵画芸術が二次元平面での形成と表現であるのに対して,彫刻は三次元的空間を場として創造行為を行う。したがって、鑑賞も、現実の光と影、触知性、運動性を媒介としてなされる。彫刻は、丸彫彫刻と浮彫、さらに近代のモビールmobileに大別される。このうち浮彫は、絵画の平面性に近い部分をもつが、その場合でも現実の明暗と作品の凹凸の関連が、鑑賞の媒介となる。石、粘土、金属、ガラス、木材、乾漆、象牙、蠟など、およそ立体的造形に適応するすべての材料が利用され、近代・現代では、合成樹脂、鉄材その他が利用される。