浪漫

浪漫( ろうまん )

「ロマン」に同じ。「浪漫主義」などと使われる。

大正浪漫とは、日本(当時は大日本帝国)の大正時代における、その時代の雰囲気を彷彿させる思潮や文化事象をさす言葉である。当時の文化風俗、特に「華族」が醸す雰囲気の描写に用いられることがある。また、1930年代の昭和モダンと合わせて捉えられることもある。
明治維新以後、西洋文化が流れ込んできたのに加え、日清戦争・日露戦争の戦勝による高揚感もあって、都市部の人々の間では思想の自由化、または経済的成功を達成する新時代への夢を抱くようになった。一方で大正時代後半は、第一次世界大戦後の恐慌や関東大震災による経済的打撃があり、社会不安と新時代への野望との間に葛藤が生じた。社会主義・共産主義に影響を受けた「プロレタリア文学」などがそれである。
これらの社会的背景が文芸、芸術面において顕著に表れ、大正浪漫を形作った。印刷や映像・運輸通信技術の発達によって、庶民も文化芸術に触れる機会が爆発的に増え、文明文化を構成するのは一部の知識人と上層階級の者たちだけでは無くなっていったのである。