無線七宝

無線七宝 ( むせんしっぽう )

七宝釉の間に金属線の仕切りをつけない技法。
本格的な無線七宝は濤川惣助が考案したものである。
無線七宝と言えば、よくこの「濤川惣助の作における無線七宝」を意味し、釉より低い高さの植線を行う『忍び針』、あるいは、焼く前に植線を抜き取る『抜き針』といった特殊な植線技法(有線七宝の一種と呼んでも差し支えない)なども駆使して、植線を見せない画を作り上げる技法の総称である。
一方で、西洋のシャンルヴェやペイントエナメルのように植線の無い七宝という意味では日本でも江戸時代にも見られ、近年のフリット法(フリット釉を並べて焼き付けたもの)なども無線七宝の一種といえる。