キャンバス画

キャンバス画( キャンバスが )

キャンバスとは、帆布であり、油絵具やアクリル絵具を用いて描かれる支持体に使用される。キャンバスは主に亜麻の繊維から作られるが、大麻、亜麻と大麻の混織、綿、合成繊維などから作られる場合もある。使用前に絶縁や地塗りが施され、枠に張られるか、木の板か厚紙に接着される。現在画材店で売られているキャンバスは既に絶縁や地塗りを施してあるものが多く、木枠に張ったものや厚紙に貼付したものもよく市販されている。このように加工を施した物も、単にキャンバスとも呼ぶので紛らわしい。
カンヴァス、カンバス、帆布、画布とも言う。

キャンバスはそれまでの板絵に徐々に取って代わり、油彩の支持体として最も普及したものとなった。キャンバスに描かれた油絵として最も古い作品の1つは、1410年ごろにフランスで描かれ、現在ベルリンの絵画館に所蔵されている『マドンナと天使たち』である。しかしながら、板絵もイタリアでは16世紀、北欧では17世紀まで存続していた。画家アンドレア・マンテーニャやヴェネツィアの芸術家たちがキャンバスへの移行を引き起こした代表的な存在である。伝承によると、ヴェネツィアのような湿潤な気候では木は傷みやすいので、画家たちは船用の帆布を用いるようになったといわれる。ヴェネツィアの帆布=キャンバスは簡単に入手でき、品質も優れていると考えられていた。
今日の絵画技法と古典的な画家のそれとの違いの最も大きなものの1つはキャンバスの準備にある。「現代的な」技法ではキャンバスの織り目、肌理の利点を引き出すが、これは古典的絵画の写実性をほとんど不可能にしてしまう。ルネサンス美術の画家たちはキャンバスの織り目が目立たなくなるよう気を使った。