熊川

熊川 ( こもがい )

高麗茶碗の一つで、朝鮮慶尚南道で焼かれました。
口縁は反り返り、胴はふっくらと丸みを帯び、高台が高いことが特徴です。
見込みに鏡と呼ばれる円形の窪みがあり、色は茶褐色のものが豊富です。
この茶碗も昔雑器だった茶碗を見立てて形や色が面白いので、取り上げられたと思われます。
茶人の感覚は、芸術的にも素晴らしいものがありますが、庶民に使われてきて、長年手垢の付いた作品が好まれる傾向があります。

日本にも各都市にいろいろな、陶芸作品の窯元がありました。
また、大陸から渡ってきた、古渡り、唐物の作品も日本には数多く残っています。
そして、豊臣秀吉が連れ帰った、朝鮮の陶工、により伊万里焼の陶磁器の生産が始まり、陶芸作品が一挙に庶民にまで、いきわたりました。
陶芸作品は、登り窯のように火をくぐり自然の中で完成します。
作品の景色や、状態は、焼きあがるまでわかりません、そこに陶芸作品の面白さがあり、同じ窯で同時に焼かれても、一点、一点、違い同じ焼き上がりの陶芸作品はありません。
焼き上がりの景色や出来栄えにより価格は大きく違ってきます。
また、産地の特定や、時代の判断は、高台の土や陶芸作品の色合い、また図柄の伸びやかな生き生きとした大胆な構図、形で判断します。
そして藩や官窯になりますと、緻密で極彩色や空間の伸びやかさ、また精密に書かれた年号等で真贋を問われます。
このように陶芸作品の真贋を問う場合や、時代を見るのは数十年の経験が必要でしょう。
どの陶芸作品でも同じで、参考までに書かせて頂きました。